- 四次元ポケットの撤廃: 過去作のように「ズボンのポケットからロケットランチャーやミニガンを取り出す」非現実的なシステムを廃止。
- 装備の完全可視化: ピストルは腰のホルスター、長物ライフルは背中のスリングに実際に装備されたものだけを携行。
- オープンキャリーと市民警戒度: 街中で大型ライフルを背負って歩いていると、市民が警戒して距離を置き、警察の職務質問対象に。
- 車両トランク=武器庫: 持ち歩けない重火器や予備弾薬は、乗ってきた車のトランクや後部座席に保管(RDR2の鞍袋システム継承)。
- ネタバレゼロ方針: 公式公開トレーラーおよびゲームプレイ仕様に基づく機能解説であり、ストーリーのネタバレは一切ありません。
『グランド・セフト・オート』シリーズにおいて、プレイヤーは長らく「歩く武器庫」だった。ハンドガンからマシンガン、スナイパーライフル、果てはRPGや火炎放射器まで、数十種類もの重火器を何食わぬ顔でポケットに隠し持ち、ホイールメニューから一瞬で取り出すことができた。しかし、最新作『GTA6』はこのお約束にメスを入れ、極めてリアルで戦術的な**「可視化インベントリシステム」**を導入する。
第1章:RDR2の遺伝子を継ぐ「可視化されたロードアウト」
ロックスター・ゲームスが『レッド・デッド・リデンプション2(RDR2)』で示した武器システムのリアリズム——主人公アーサー・モーガンが背中と肩に長銃を1丁ずつ、腰にサイドアームを提げ、それ以上の武器は愛馬のサドルバッグに預ける設計は、世界中のゲーマーに強い臨場感を与えた。
『GTA6』ではこの哲学が現代戦へと見事にアップデートされている。ルシアとジェイソンが身につけて歩ける武器は、外見上にグラフィックとして反映されたものに限られる。軽装のストリートウェアを着ている場合、隠し持てるのはジャケットの下のコンシールド・ピストル程度となる。
第2章:オープンキャリー(銃の露出)と市民・警察のダイナミックAI
このシステムがもたらす最大のゲームプレイ変革は、**「街中での目立ちやすさ(ステルス度)」**だ。フロリダ州の銃規制環境を反映し、ライフルを剥き出しで背負ったまま繁華街のカフェやショッピングモールに入れば、市民は悲鳴を上げて逃げ惑い、瞬く間に911通報が行われる。
法執行機関のパトロール警官も、重火器を露出した不審者を見逃さない。職務質問や銃口を向けられる事態を避けるため、プレイヤーは現場に到着するまで武器を車のトランクに隠しておき、決行の直前に取り出すというリアルな手順を踏む必要がある。
第3章:武器システムの新旧比較
| 要素 | 従来のGTAシリーズ | GTA6の次世代仕様 |
|---|---|---|
| 武器携行数 | 全カテゴリを無制限に所持 | サイドアーム1〜2丁+長物1〜2丁に限定 |
| 武器の保管場所 | プレイヤーの身体(四次元ポケット) | 乗用車のトランク・グローブボックス・アジト |
| 銃のグラフィック | 使用時のみ手元に出現 | スリング、ホルスターで常に全身に可視化 |
| 市民・警察の反応 | 銃を構えるまで反応なし | 露出しているだけで市民通報・警察の警戒度上昇 |
| 戦利品(ダッフルバッグ) | 背負って通常アクション可能 | 重量によるスタミナ消費、片手保持による射撃制限 |
第4章:ダッフルバッグと重量のフィジクス
強盗現場で手に入れた大量の札束や貴金属を詰めた「ダッフルバッグ」。今作では戦利品の重さによってキャラクターのダッシュ速度やジャンプ力が変化し、バッグを片手で持っている間は両手持ちのアサルトライフルが構えられなくなるといった、極限の緊迫感が演出される。相棒のジェイソンにバッグを投げ渡して自分が殿軍(しんがり)を務めるなど、映画さながらの連携が熱狂を生む。